20代の転職と試用期間

試用期間の意義

 20代で転職先が内定し、労働契約内容の確認に出向いたとき、試用期間について、説明を受けるひとが大半でしょう。試用期間とは、企業が採用した人材の募集職種への適性や勤務態度を見て、本採用をするか否かを判断するための観察期間のことをいいます。その期間は、企業の裁量に任されており、1カ月から1年とまちまちです。

 ですが、労働基準法で定められているわけではありませんし、正社員雇用の場合、入社した時点で長期雇用が前提ですから、社員同様の権利を有することになります。具体的には、健康保険や雇用保険、労災保険、厚生年金などへの加入が前提であることがあげられます。

 試用期間中の給与が、正社員採用時より低めになることも多いですが、この金額が居住地域の最低賃金を割り込んではいけません。

試用期間は解雇や退職は簡単か

 試用期間と聞くと、満了時に解雇される可能性があるのかと、不安に思う20代の転職者もいることでしょう。試用期間は、採用した社員の身元保証を確認するための期間ではありませんので、本人の経歴詐称や出勤率の悪さ、勤務態度に問題があるなど、解雇するうえで正当な事由がない限りは、企業の都合で簡単に解雇することはできません。

 試用期間開始から15日が経過した時点で、ほかの社員同様に、解雇日の30日前に予告をするか、平均賃金の30日以上の解雇予告金を支払う義務を、企業が負うことになります。ただし、試用開始から14日以内であれば、この義務を果たす責任は生じません。

 同様に、試用期間中あるいは満了時に、社員が正規の雇用契約を拒むことはできますが、即日退職することはできません。社会保険に加入した時点で、職歴として記録が残ります。